蒼空模様



「昨日はビックリしましたよ。

 明日から合宿あるから来い、

 それだけ言って切られたんすから」



昨日のことを思い出しただけで、

少し、ムカついてきた



「楽しんでほしいだけだったんだよ。

 バスケ部男子と、サッカー部男子の

 合同合宿は、いつも盛り上がるから」



大人な笑みを見せる奏多先輩

・・・ん?



何か、おかしい・・・



「・・・奏多先輩って、

 たしか3年生ですよね?」



「そうだよ」



「・・・合宿に参加する必要、

 ないですよね?

 勉強しなくていいんですか?」



そう言うと、

少し困ったように笑う奏多先輩



「だから、美弥を呼んだってのも

 あるんだよなぁ・・・」



「・・・へ?」



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