蒼空模様



「ずっと、我慢してきた。

 お前が他の奴を見ても・・・

 美弥が、幸せならとか

 クサいことだって考えた」



酷くなっていく、雨



水浸しの、あしもと



ずぶ濡れの、

私と雅弥と向日葵



「でも・・・

 お前、幸せにならねぇじゃん!

 いつも、泣いてんじゃん!

 なんでだよ・・・

 俺を選んでくれよ!!」



本当に

雅弥はバカだ



力を知っていて

しかもまだ私を好きという



「・・・俺、本当は

 サッカーで推薦来てるんだ」



意味も解らない言葉



「半年後には、

 お前とも離れ離れになる。

 遠距離恋愛なんか、

 出来るわけないから・・・

 お前をあきらめてた。けど・・・」



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