ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……
「拒食症って、ちょっと調べたんだけど、無意識に親の愛情を求めて、わざと食べなかったりするんだって。

まぁ理由は人さまざまだろうけど。

なんか心当たりがあったりするかな、なんて思ってさ」

「だから、拒食症じゃないってば」

「だって、中学のころってここまで痩せてなかったろ?

吐かないにしても、痩せすぎだと思うよ」

「……別にあたしが痩せてようがどうだろうが、克己には関係ないでしょ。

あたしは不健康だと思ってないし、実際どこも悪くないから。

あたしは別に、今の体型が変だと思ってないし」

「……あー。

やっぱり女の子に体型のことを言うもんじゃないな」


つっけんどんに言うあたしに、克己は悲しげに嘆いた。


「悪かったよ。ごめん。

いや、元気なら別にいいんだ」


ちょうどバス停にすべり込んだバスに、救われたかのように乗り込む。

並んで座席に座ると、克己の目があたしのジーンズに落ちた。

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