あなたの”その”足元へ
7.監禁
  *
静けさの中で、綺樹の顔をただ見下ろしていた。

こうやって独占できる時間は、貴重な気がしていた。

だが浸れることも泣く、直ぐに男たちが現れて、綺樹を引っつかんでいった。

涼が止めようとすると、反対に綺樹に止められた。

涼は窓の無い部屋の中を観察し、ドアの側で何か物音が聞こえないかと、耳を側立てることしか出来なかった。

この間、綺樹が泥酔して帰ってきたとき、ライナが言っていた言葉を思い出す。

乱暴。


「くそっ」


涼はドアを拳で叩いた。

あいつは何をやったんだ。

何も出来ないことに、いらだちながらひたすら過ごす。

やっと複数の足音が聞こえたと思うと、カギが外れる音がしてドアが開いた。

綺樹が放り投げられる。

涼は床に落ちる前にキャッチした。
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