それでも大好きなんです
なぁ夏希…
俺のこと嫌いになれ。
俺は好きな女を、まともに守れない最低な男なんだ。
放課後はあいつとデート。
「拓哉〜私クレープ食べたい」
甘ったるい声で、ねだってくるあいつ。
「……」
「ねぇー買ってよー」
腕に絡みついてくる。
マジで気持ち悪い。
「自分で買え」
「拓哉冷たーい」
あーうざい。
鳥肌が立つ。
……これが夏希だったら
ふと後ろを振り返ってみると夏希がいた。