キミと一緒に。【完】
「唄って空気変えて;;」



「良いけど」



倉元に歌を唄わせ、帰り支度をする。

外に出ない限り、空気が変わる筈もない。

そそくさと、逃げるような私と加菜恵について来る2人。

親友の情事ほど、見てはならないと学んだこの日。

忘れたくても、忘れないであろう1日。

それでも夜も求め合う私たちに、後悔はないと思う。

言葉だけでなく、一つの行為でも、愛は証明し合えるんだから。




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