キミと一緒に。【完】
静まり返った車内。

由斗は俯き加減で座ってる。



「花音、ここの病院に連絡を入れといてくれ。あっちでは有名な医者が居るらしい」



「…ん、わかった」



紹介状に書かれた病院名と電話番号。

先生の名前まではわからないけど、権威なだけあり、受付の人がすぐにわかってくれて、朝一で予約を何とか入れてくれた。

不幸中の幸いかも知れない。

でも今は、そうと思えない。
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