突然お嬢さま!?
弟の恋
模試が終わった翌日の日曜日。

今日は午後から慎也の友達が来ることになっている。

今日の慎也は顔色が良い。
パジャマではなくてカジュアルな部屋着に着替えて、リビングのソファーに座っていた。

「寝てなくて大丈夫なの?」
慎也の前に座って聞く。

「うん、あんまり弱っている姿見られたくないから」

「お友達って、もしかして女の子も来るの」

「ん…まあ」
慎也は曖昧な返事をする。

「もしかして好きな子?」
探りを入れるように聞く。

ちょっとわくわくする~。

ん?沈黙?照れてる? 

「ねえ、その子の名前なんて言うの?」

「まどか」呟く。

まどかちゃんね!
どんな子かな~


ピンポーン

チャイムが鳴った。

ん?玄関に行かないの?

「どうぞお上がりくださいませ」
案内する岡本さんの声が聞こえた。
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