~境界線~君だけの声が聞きたくて
歪な関係


暗闇の中、愛を確かめあうかのように抱き合う二人。



「…っ、……」




快感を呼び覚ましなからも、冷静に頭をよぎる言葉。
世間から見ての、私たちの関係。




「あぁっ…!!」



いきなり突き上げられビクッと体がのけぞる。




「俺とヤってる時に他の事考えんな」




私の上で不機嫌そうに呟く男。
と言うか、いつも不機嫌そうな顔をしていると思う。




「…ちがっ!」




そう否定の言葉を言おうとしても、私の身体を知り尽くしているこの男は、わざと、言わせてくれない。





「お前のその顔、ホントそそるわ」



「あ、……ふっ!」




そのセリフが合図かのように、深くまで、激しく突き上げられ、私はイった。




大好きな怜央の腕に抱かれながらーーー。
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