シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
あたしは、『生徒会室』と書かれた大きなドアの前に着いた。
走ったせいで、乱れた息を両肩を揺らしながら整える。
いて‥‥くれてるかな?
いなかったら、どうしよう
ネガティブな考えを思い浮かべた頭を横に振って、ドアをもう一度見た。
ドアノブに手をかけて、止まった。
緊張が、半端ない。
なんでだろう‥‥
―――――ギィッ
錆びれた音を立てながら、ゆっくり開いていくドア。
差し込んでくる光。
開いたドアの向こう