School Daysなレクイエム!
よろめきながらカーテンで隠れていた俺の姿がステージに現れた途端。
ざわめく体育館が凍り付いた。

――なんだ、この空気は

この体育館で椅子に腰を下ろしているのはどうやら観客のようである。整然と並んでいる様子からわかった。
ステージには、なにやら楽器を持った生徒達がたくさんいた。

――なんなんだ、これは

と偶然、視界に入ったあるもので理解した。
ステージの壁上部に張り付けてあったそれは――

『学生楽団によるコンサート』
この学園切っての全国レベルである合奏部によるコンサート、つまりビックイベントである。


刻重さんに持たされた『何か』とはタクト、いわゆる指揮棒だった。

振れ……と。
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