擬人化World!!



 けたたましい絶叫と共にリモコンを床に落とす……。

 いつもテレビラックの上に乗っている、さして大きくないテレビが無い……!!

 いや、この際そこはどうでもいい!!

 問題は、いつもテレビがある場所に、少年がうずくまっていることだ……!!

「え……や、ちょ……どして?」

 わたわたとリビング中を歩き回る。
 どうして少年が?この子だれ?ずっと目を閉じてるんだけど生きてるよね?

 恐々と顔を覗き込んでみるが、やっぱり目は閉じたままだ。

「……リモコン」

 直観的にリモコンを拾い上げる。

 少年の方へ向けて、電源ボタンを押してみた。

 ――ぱちっ

「おはよう!6チャンネルはドラマだよ。ちょうどクライマックスだね」

 …………。

「ひゃあああぁぁあ!!」

 少年がしゃべった!!

 ――いや、まて、これは普通か……。


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