雨のち曇り



私たちは前みたいに、一緒に帰ったりデートしたりした。


すごく幸せだった。


幸樹は、携帯の電話帳に入っている女の子のアドレスを私の目の前で、私以外の女の子のアドレスを消した。



嬉しかった。



「もう浮気はしない」




「約束だよ?」



「うん」



私は信じた。


幸樹はもう嘘つかないって。


…だけど違った。







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