好き・・・大好き・・・


――――――――――

「ぎりぎり間に合った。」

私は席について汗を拭った。
あれからバスを降りて走ってきたから。
ダッシュできたから疲れた。

「舞恋ちゃん今日は遅かったね。」

美月ちゃんは読んでいたらしい本を置いて私の方を向いた。

「寝坊しちゃって・・・」

「そっかぁ。」

私はカバンの中にあった荷物を机の中にいれた。
廊下の方から足音が聞こえ廊下の方をみてみるとそこにはさっきのバスで一緒だった男の人が歩いていた。
こうやってここの廊下を歩いてるってことは私とあの人同じ年だ。

キーンコーン、カーンコーン・・・

今日も長い学校の始まりだな。
教室に先生が入ってきて出席確認する先生の声が響いていた。

てか、あの人は何組だろうか・・・
隣の席だったら体育一緒にできるだろうけど。

あぁ、だめだ。さっきからあの人のことばかり。
このことは忘れよう。今日の朝のことも。

「おいっ、相澤!返事せんか!」

「あ、はい・・・すみませんでした。」

三浦先生の声がさらに響いた。
ぼーっとしていた私が悪いんだけど・・・

でも、やっぱり気になってしまう私がいる。


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