まだ好きです(完)
足がガタガタ震える。


まさか.....



私は急いで携帯を取り出した。



『  新着メール(1)件  』



まさか.....




『雛。おまえ勘違いしてるよ。

昨日雛の誕生日プレゼント買いにいくために、


俺はサプライズしたくて雛を驚かせようとして

嘘ついて買いに行った。


女子の好きなもんなんて全然わかんねーから


俺の隣の家の奴がショップ店員してるから

アドバイスしてもらったんだ。


不安にさせてたんならごめん。


今までサンキュ』




やっぱり。




私の.....勘違いだったんだ。



それなのに、八つ当たりして


ずっと駿を無視して


目もあわせないで





「私,,,最低すぎるじゃん」



下むいたらきっと涙がこぼれてしまう。


私は空をみた。大きくて雲ひとつない青空。


それでも涙はこぼれた。



大好きだったのに



すっごく幸せだったのに


壊してしまった。




私の心はまるで夕立のように


暗く、つらかった。






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