ナンパ男との恋 社会人編
そして 駅についた所で
タクシーを停め
私を押し込めると
ドアを閉め
また さっきの方向へ
戻って行った。

「あ、ありがとうございました!」

走り始めた車の窓を
急いで開け
そう叫んだけれど・・

聞こえたかな・・・


私が あの辺の道に詳しくないって分かってたんだろうか・・・


いつも 気配なく
背後にいるから
驚く事が多いけれど
今日は・・・

助けられてばかりだった気がする。


あまりしゃべらないから
よく分からないけど

たぶん、

すごく優しい人なんだろうな・・。


不思議な気分になりながら
深夜、家路に着いた。

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