狼先輩。


「っ!」



え、な……っ!!


千沙先輩が、大神先輩に顔を近付けていく。



大神先輩も目……閉じてるし。



キス……するの……?



え、やだ……。


見たくないのに2人の距離がどんどん縮まっていく。




「やめて……」



という私の小さな声なんて聞こえるはずもない。


ツー…と頬に涙が伝う。


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