狼先輩。

「渡辺さんは俺が守るから、そんな心配しなくてもいいよ」


西村くんはそう言って、ポンッと私の肩を叩いた。


ま、守る……って。そ、そんな……。


しかも、そんなにサラリと……。


顔が熱くなっていく。




「あ、西村おはよ。いたの」



「……おはよ、ずっといたけど」




赤くなる私に対して、凛と西村くんはそんな会話をしている。



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