狼先輩。


……と、思ったのに。



「さ~つきっ!おつかれ~♪」



タオルを持った千沙先輩が、私の前を横切って大神先輩に近付いて行った。




大神先輩の首にタオルをかける千沙先輩。



「皐月、汗すごい出てるね」



と笑いながら、必要以上に顔を近付けて大神先輩の汗を拭う千沙先輩。



「ありがと」



大神先輩も微笑んでる。




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