狼先輩。


そう言う先輩の瞳はなんだか悲しそうで。



何て言えばいいのかわからない。


「……」


「ごめん」


「ひゃっ……!?」




先輩は、私を抱きしめる腕に力を込める。



そして、


「ごめん、ことりちゃんっ……」



苦しそうに、何度も何度も私に謝る大神先輩。



「先輩は、悪くないですよっ……」


う、ちょっと苦しい……先輩、力込めすぎですってば!!


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