狼先輩。

「皐月ぃ~」


「ん?」


「あたし、サッカー部のマネージャーやりたいなぁ……」


「……」


「ダメ……?」



女の子が甘ったる~い声で大神先輩にねだるように言う。


しかも、上目遣い。



うぅ……。


この場から逃げ出したい。




私は今、大神先輩達がいるところからはロッカーがあるために死角になっている部室の隅にいる。



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