狼先輩。


…………。


あれ、今、私…名前呼ばれた?


え、嘘っ……!?


「えぇっ!?」


私は思わず声を上げ、先輩を見ると爽やかな笑顔で返してくれた。



「い、いつから知ってたんですか!!」


「んー、最初から?」



バレないように頑張ってたのに!!



一気に脱力感が生まれて、その場にヘナヘナと座り込む。



すると、先輩が私の目の前に来て目線を同じ高さにするためにしゃがみ込んだ。


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