狼先輩。
昨日、もしかして閉め忘れた?
いや、それはない……はず。
と、思いながらも、体育倉庫へと近付いていく。
そして、中を覗いてみると……。
「大…神、先輩……?」
奥の方で、サッカーボールを片付けている大神先輩の姿があった。
近付いていくと、先輩は私に気付いて、私に顔を向けた。
「あれ、ことりちゃん?おはよ」
「……おはようございます」
私に微笑みかけてくる先輩は、なぜかジャージを着ている。