ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
つい昨日まで元気に話をして、柔らかな笑みを私に投げていた京平さん。

彼の笑顔も声ももう二度と見る事も訊く事も出来ない。

私たちは病院の待合のソファに腰を下ろし、お互いに沈黙した。

諒平さんも私も京平さんの突然を死を受け入れ難かった。


「十和子お前はこれからどうする?」

「諒平さんはどうするの?春日警視の指示通り、京平さんとして生きていくの?」

彼が京平さんとして生きて行けば…彼は『BP』のメンバーから抜けられ、自由になれる。


彼が求めた表の世界、陽の下で生きていける・・・


「・・・どうすればいいのか…今は分からない…」


彼は私よりも京平さんの死にショックを受けていた。

「あの時、咄嗟に京平が十和子を庇わなければ…死んでいたのは十和子かもしれなかった・・・」

「諒平さん・・・」


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