ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
私はプライドから、彼氏がいると嘘を付いてる…


全員から責められて、美味しいワインも料理も心から味わえない。



『実はいません。私は29年間彼氏なしの処女です』と言えば、気が楽になるんだけど。



「遠距離と言っても海外で…年に数回しか帰って来ないの…」


地球上、どこを探しても私の彼氏なんて居ないけど。

私はみんなの視線が痛くて、嘘を付く。


「連絡は??」
小杉さんが心配そうに、眉を顰める。


「メールも週1度来るかどうか・・・ともかく相手は忙しいの…」


んっ!?あ…

社長とのコトすっかり、忘れてしまってた!!?


「さっきのはう・・・」

真剣に私の話に耳を傾けてくれた小杉さんたちに嘘とも言えず、私は…押し黙ってしまった。


余計に、立場を危なくした私。身から出た錆だけど。どうしよう!?


焦りばかりが募った。

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