ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
「20年振りだな~」


「・・・」


兄貴は懐かしむように、俺を見つめていた。



施設に入れられた俺を引き取ったのが…『BP』を直接仕切る・ボス・風宮和範(カザミヤカズノリ)



身寄りのない子供を養子にして、特殊訓練を施し、『BP』の要員として育て上げるのがヤツの目的だった。



俺はボスの望み通りに成長。


射撃の腕を買われ、SPとしても、表の仕事もこなした。も


昔の想い出なんて、俺はとっくに捨てていた。


兄貴は昔の面影を探るように、俺をジッと見つめ続ける。



「ウザいなぁ~帰れ」



「ボトル入れたらいいのか??」


「はぁ?」
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