ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
「諒平は中だ」


諒平さんの仲間は行ってしまった。



私は会議室の中に、諒平さんの姿を探す。


ブラインドの締め切られた窓に身を寄せて、虚ろな横顔を見せる諒平さん。



「諒平さん?」


「ん、あ…どうした?十和子…」


私の声に素早く、反応した。


「この部屋、暗いですよ。ブラインドを開けましょ?」


私はブラインドを開けようと手を伸ばす。


すると、背後からまたしても、羽交い絞めされ、抱き締められる。



「り、諒平さん!!?」


「少し…このまま、いさせてくれ…」


「そう言われても…」


諒平さんは私の肩口に顎を軽く乗せて来る。


密着する諒平さんの胸板。背中に熱が集まっていく。



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