ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
「…ウチの娘を嫁にだと!?」



正座していたお父さんは立ち上がって諒平さんの目に仁王立ちする。



ヤクザの組長としての威厳を見せつけ諒平さんの肩に手を伸ばす。


「お、お父さん!?」



隣で見ていた私は腰を上げる。



「…干物になりかけの娘もようやく婿を連れてきた。それも…白波家の人間とは…喜ばしいコトだ」



お父さんの厳しい顔に満面の笑みを浮かぶ。



「こ、こちらこそ…よろしくお願いします」

諒平さんもお父さんの態度に戸惑いながらも口角を上げ笑みを作った。










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