しーくれっとらぶ
「唯、こんなの信じたら駄目だよ!!
龍君は唯を裏切ったりしないよ!!」







泣きそうになっているあたしに、亜紀は必死にこのニュースを否定する。










わかってる…―







龍はそんなこと平気でする人じゃない…―。












だけど…






『…でも……
…これは龍だよっ……』





あたしはテレビから目を離さずに静かに言った。









「だけどさ、
本当なわけないでしょ!?


あたしは、龍君が唯をどれだけ大切にしてるか知ってる。


龍は本当に唯のことが好きだって言ってた。






だから、こんなニュース信じたら駄目だよ!!



マスコミの人は
いざとなったら嘘だって言うんだよ!?



この写真だって、


作られたに決まってる。








まだ龍君から何も聞いてないじゃん。」







亜紀は気づいたら流れていたあたしの涙をぬぐいながら言った。




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