しーくれっとらぶ
「ん?何したん?」


ジッと龍を見ていると、あたしの視線に気付いた龍が、チラッとあたしを見た。


『龍髪染めたの?』


暗めだった龍の髪が、今は明るい茶色になっている。


「ちょっと明るくした」

『だから雰囲気違ったんだぁ。似合ってるね』


あたしはそう言って龍の髪をまじまじと見る。


「唯さ、緊張してたやろ(笑)?」

『え…///』


急に何を言うのかと思って龍を見ると、口角を上げて笑っている。


「玄関おる時、俺のこと見んかったし、顔真っ赤やったしな(笑)」

『だって…っ』


あたしがモゴモゴと言っていると、龍はあたしの体を持ち上げて、いつもやっていたように、あたしを足の間に座らせた。


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