しーくれっとらぶ
【ほな、また仕事やから。また連絡するな。】

『うん。お仕事頑張ってね。』

【おん。ほなまたな。】


そう言って龍は電話を切った。


「龍君怒ってたι?」


隣にいた亜紀が心配そうにあたしを見ている。


『ううん。全然怒ってなかったよ。
…あたしのことすごく心配してた…。
……なんか嫌だな…、龍に嘘つくの……。』


あたしは閉じた携帯電話を見つめたまま呟いた。


「そうだよね……。
あたしも悪いことしてなくっても、嘘は嫌だもん……。
でも唯は龍君には言いたくないんでしょ?」

『うん……。』


重荷になりたくないんだ……。


「ならもう気にしないようにしよ?
唯は悪くないんだから。」

『うん……。
じゃぁ携帯ショップ行こ♪?』

「そうだね。もう買い物終わったし♪」


あたしたちは少しウキウキ気分で携帯ショップに向かった。


あたしが番号を変える理由は何であれ、携帯番号の下4桁が龍との記念日になるって考えたらすごく楽しみ。



< 539 / 854 >

この作品をシェア

pagetop