ツンデレ彼女と無関心彼氏


「あっはっはっ!さすが梓衣ちゃん!
いつもの事ながら毒舌冴えてる~!」




お腹を抱えて大爆笑する清くん。あの、ちょいと笑いすぎでは…。



呆然としていると、彼氏……猛が、無表情から笑顔に変わって。




「じゃあ俺達先行くから。梓衣も遅れんなよ~」


「え?あっちょっと待っ……」



あたしの声は届くこと無く、猛は清くんの首根っこを引っ張り校舎へ入って行ってしまった。


一人残されたあたしの横を、自転車と冷たい風が通り抜ける。



……また、やっちゃった。


どうしてあたしはこうも、猛にだけ素直になれないの~!



毎度の恒例となっている脳内の一人反省会、開会。



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