【珍獣使い】の憂鬱
「ねえ、ナツさん。みんな心配してるんですよ?
ナツさんが来なくなって、みんながぼくに聞いてくるんです。

楡川はどうしたんだーって。

ナツさんがいないと寂しいんですよ、みんな。
ぼくら、仲間じゃないですか。

違うんですか?
ナツさんにとっては、ぼくも、みんなもどうでもいい存在なんですか?」

隠そうとしていた心が、ちくちくちくちく痛みました。

仲間なんて言われたのは初めてのことでした。

今までの学生生活の中で、俺はクラスメイトの一員ではありましたが、仲間なんて誰も言ってくれませんでしたし、俺もそう思ったことはありませんでしたから。
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