【珍獣使い】の憂鬱

俺には5つ年上の姉がいました。

いましたってことは、今はもういないってことです。

彼女はこの世に生まれて、わずか3年という短い期間で、この世を去りました。


世の中には変態ってやつがゴロゴロいて、俺も変態といえば変態なので、人のことは言えませんがね。


まあ…その変態に、殺されちゃったわけなんですよ。

俺が生まれたのは彼女が亡くなって2年後のことですから、俺は彼女の顔を写真でしか知りません。

写真の中の彼女は、それはもう可愛くって、天使か妖精かってくらい無邪気であどけない顔で笑っていました。