願うは嘘~キミは僕を忘れた~


切なそうに微笑んで俺のそばを離れたユリア。


行くな!行くな!
心はそう叫ぶ。
でも、頭は冷静だ。

俺は、ユリアの幸せを祈る。



ユリアが俺を思い出しただけでも嬉しい。



目に涙を浮かべ、ゆっくりとワインを飲んだ。







キミが僕を忘れるなんて、願うなら、嘘であって欲しかった。




[fin]



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