君からはもう逃げられないっ!!




男の子? 女の子?


――中性的で透き通るような綺麗な声がどこからか聞こえてきた。

「な、何だ!?」

男子生徒も、その声に気づいたようで、辺りを見回す。


わたしも辺りを見回すが、綺麗な声の人はどこにもいない。

「どこにもいないじゃん」


と、男子生徒は言った。


わたしは辺りをもう一度見回し、

流石に上はないだろう、と思いつつ上を見上げる。


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