lovelove♡story

「別にいいじゃん。」
平静を装って言う。

「いい香りだなって。どうしたの?顔真っ赤にして」
意地悪そうな笑顔で私に問いかける。

絶対こいつわかってる。
私は強気で言い返す。

「私そーゆーSな人タイプじゃないんだよねー。悪いけどっ」

「‥ふーん。でもこれから俺のことタイプになると思うよ?」

なんでさらりとそーゆーことを言うかな。

「絶対ならないと思うよ?残念でした。」
そういい放つ。

「どうかなー?」
そう言うと、ベンチからたちあがって私の顔を見るために彼がかがみこむ。

「もう、逃げられないよ?」
「っ‥‼」

後ずさりする私の両腕をつかんで引き寄せる。
下を向く私の耳元でささやく。

「可愛いすぎ」
< 17 / 223 >

この作品をシェア

pagetop