好きって愛してるって…言って欲しいよ

「ん?どこかで会いましたっけ?

あっもしかして千沙の彼氏さんですか?

すいません。1回しかあった事ない人とか

私すぐ忘れちゃうんです。名前なんていうんですか?」


「…マリンさん。精密検査を受けましょう。」

「え?なんのですか?」

「脳のです。マリンさんは一部記憶が抜けているようです」


え?私ちゃんと普通に覚えてるんだけど、、


やる必要なくない?

みんなの事覚えてるし、

物の名前だって覚えてる。

自分の家だって…


「1時間後に行いますのでそれまでゆっくりしててください。」


そういって先生は出て行った。

…そんなのやる必要ないのに。

「う、、、だろ」

男の子が何かつぶやいた

「ん?どうしたの」


「俺のこと、おぼえてないの?」


「うんゴメンね?

1回しかあった事ない人覚えらんないの。

あっ今度3人で遊びに行こうよ♪

あっ千沙の彼氏だから邪魔しちゃダメか。」


「俺、アイツの彼氏じゃねぇし」

「え?じゃあ弟君か何か?あれ?

でも千沙に弟なんて「俺はお前の彼氏だよ!!」


…え?

いや、冗談でしょ。

わたし今彼氏いないし。

「なんで、覚えてねぇんだよ」

「…え?冗談?その手には引っかかんないよぉ」

「冗談じゃねぇよ。ちゃんと、付き合ってただろ?」

「でも私覚えてないし」

「…」
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