星の輝く夜空の下で
夏芽は屋上で寝転がった
幽霊になって空を飛びたい
何もない毎日でいい
ただ空を見上げて
幸福も不幸も忘れた
何もない時間に
溶け込んでいたい
夏芽はそう思うばかりだった
「夏芽?屋上にいるの?」
朱子が夏芽を探しにやって来た
夏芽は眠っていた
「夏芽?…寝てる」
朱子はそっと寄り添った
「頑張れ夏芽。あたしはあの子と夏芽は仲良くなれるそんな気がするよ」
朱子は夏芽の髪を優しく撫でた