星の輝く夜空の下で
第五章

芽吹



「はい、出来た」


夏芽が鏡をみると
あの時と同じように変身した自分がいた


「ねぇ、今誰に会いたい?」

「え?」

「終わったら誰に変わった自分を見せたい?」


夏芽はなぜか星夜が浮かんだ


「もし好きな人だったら告白してみて。あたしのメイクで告白すると90%の確率で両思いになれるの」

「聞いていいですか?」

「うん?」

「こないだ彼氏にフられたんです。他に好きな人がいる気がするって。今はだいぶ治ったんですけど人間不信だったんです。だから他に話す男の子なんていなかったのになんでそんな事言われるんだろうって悩んでるんです」


麗子は少し考えて言った


「今、会いたい人で元カレが思い浮かんだ?」

「いいえ」

「じゃあ女友達?」

「…」

「気づいてないだけで本当は今思い浮かんだ人が好きなんじゃないのかな」

「…」


夏芽は信じられない思いを抱えたまま表舞台に立ち、麗子のイベントは終わった




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