あの空の音を、君に。



空気をすうと、昨日とはまた違った味がした。



天気予報に間違いはなかった。


吸い込まれるようなどこまでも青い空が、無限に続いていた。



それは、私と伊月が出会った空と同じように――。







手に持ったトランペットケースが、久しぶりにご対面した外の空気に驚いているみたいだった。




それ以上に、自分自身が久しぶりの感覚に緊張していた。


< 299 / 315 >

この作品をシェア

pagetop