好き…だけどつらいよ…



恭介くんはわたしにあわせて
ゆっくり歩いてくれる。

「あ、ねぇわたしって
歩くの遅い?」

「ん?んなことねんじゃね?
ゆっくりのが楽だし」

なら…よかった。



チリンチリン

「お、こっち」

「キャ!?」

そういっていきなりわたしの
肩に腕を回して引き寄せた。


「チャリ。引かれるから
こっちこいて」

「あ、、ありがと…」




…わたし……


なんで恭介くんのこと
好きにならなかったのかな…?


こんなに優しいのに……


「あのさ…弥生、

そんなうるうるした瞳(め)で
見ないで…///」


へ、??
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