禍津姫戦記
 ――オ……ウウ……ミヌチガ焼ケ爛レル……ケガレ神ニハ、ナリトウナイ……

「待ってくれ。その前に答えて。どうしたらモモソヒメの企みをくいとめることができる? 女王はなぜわたしと兄を――」

 ぐわりと、影は姫夜の上に覆い被った。昏い声が囁きかけた。

 ――ワレヲ、食ラエ。
< 122 / 647 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop