イジワル!甘噛みヴァンパイア
事の終わりで、終わりは始まり
やっぱり、まだまだ9月は、暑いっ!

学校の屋上で、私と、魔夜、二人きり。

屋上のフェンス越しに、遠くこの待ちの風景を私達は飽くことなく、見続けていた。



長い、長い二人の間の沈黙。

私が、破った。



「…昨日は、ゴメンね。傷つけちゃったよね、魔夜の事…」


!?、乱暴されたのはあなただから、なぜあなたが謝るの、って、今までの過程を見れば、みんなは思うかもしれない。

でも、違うのだ-



-…挿れ…るの、それ?-

-ああ、挿れる。-

-挿れたい…の、私に…-

-ああ、挿れたい…-

-…覚悟…するわ。好きに、して…-

-ああ、好きにする-



…あの瞬間、私は仰向けに魔夜の顔を見つめながら、頬づたいに涙を流していた。
この涙が、頬づたいにベッドに流れ落ちた時、二人が一緒になるんだと覚悟を決めていた。

でも、実際に一緒になったのは、二人のモノじゃなく、私の頬の上…


頬の上で光る、私の涙と、私におおいかぶさってきた魔夜が落とした涙…
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