ソラナミダ
少しでも誤解を招かないように……、



きっと、彼なりの最善の策をとったんだ。





「ごめん、晴海くん。」






晴海くん…、ごめんなさい。




心の中で何度もそれを繰り返し……




自責の念にかられる。











嘘で塗りかためられた私は……




私達は……






少しずつ、少しずつ……






そのバランスを失っていく。




まだ、知らなかった。


知るよしもなかった。






君の境界線の向こう側へ足を踏み入れるその日まで………







気づくこともできなかったんだ。










第4話 END


< 129 / 335 >

この作品をシェア

pagetop