Forever with you
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「…いつ…だよ」

「花火大会の日」

「なんで!?理由は??」

「…俺の事、嫌いなんだってさ」

「…はぁ…!?」



楓が中学の頃の顔になった気がした。

とんだヤンキーだった時の顔に。



「…んだよそれ。
どういう意味なんだよ」

「俺が知るはずねーよ」

「んじゃ、俺が聞いてやるよ」

「…」



誰がどうしたって、何も変わらない。
そう心で決め付けていた。



「…何か他の理由があんじゃねーの?」

「…それを知ったとしても、どうにもなんねーよ」

「そっか...だよな...」


俺は花火大会以来、一睡もできていない。
食欲だって、1つもない。



「…顔、やつれてんじゃねーのか?お前...」

「…そうか?」

「とりあえず、なんか食っとけよ。どっか入ろうぜ」




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