Forever with you
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楓は放心状態だった。

...放っておこう...



「 金本!行くぞ! 」

「 えっ?どこに? 」

「 いいからっ 」


俺は金本の手を握って、屋上へと走った。

2回目に握った金本の手は、温かかった...





「 ...俺さ、お前にいっぱい聞きたいことがあるんだ 」

「 えっ? 」


屋上で、2人で座っている時、俺は思い切って言った。




「 ...何でしょうか? 」

「 ...お前って、なんで俺のこと好きになったの? 」


疑問だった。
だって、俺と金本は正反対だし...

いかにも優等生っぽいお前が、不良を好きになるなんて可笑しい。



「 ...どうして、でしょうか...
気づいたら、いつも私に優しい先輩が好きになっていました」

「 ...俺、優しかった? 」

「 ご自分で気付いてないほど、優しいのですよ 」




ニコッ、と笑う金本の顔。


俺、お前が笑っている顔が1番好き...



「 ...なんか照れるなっ
じゃあ、これはお願いっていうか、こうしてほしいことがあんだけど... 」

「 何ですか? 」

「 ...梨乃、って呼んでいい...? 」




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