夏に、恋をした。
――――それはちょっといけない気がするなぁ
苦笑するあたしの横にいる芹菜も冷たい目で今井くんを見る。
少ししてから、机に置いてあった芹菜の携帯が震えた。
「?」
首を傾げつつ、携帯を開いた芹菜の顔がしかめられた。
そして、
「ばかっ…!」
今井くんに向かって叫んだ。
少し涙が浮かんでる気もする。
今井くんはいつものようなへらへらした顔ではなく、真剣な顔で芹菜を見つめる。
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