GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~

~尭耶side~

俺は栞を連れて、靖の住むマンションに急いだ。



俺のマンションとはさほど遠くないワンルームマンションに住んでいた。



家賃は出してやるから、もっと広い場所に住めと俺は勧めたが、『狭い方がいいです』と俺の厚意を断った。




-----靖…




俺は合鍵で靖の部屋に入った。




「「!!!?」」




俺と栞の目の前に凄惨な光景が映った。



部屋全体が血の海だった。



陳腐な言い方だけど、そう表現するしかできない・・・


俺は栞の目を覆った。



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