GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「子供は小笠原家が引き取ると…姑さんに生まれたばかりの赤ちゃん…奪われちゃって…」




「それは酷いな…」



私に同調してくれた。



「…花奏さんの様子は?」



「…ショックで寝込んでいます・・・」



「そうか…どう慰めればいいのか…言葉が見つからない…」



「…ここに居たのか…栞」



尭耶さんが休憩室のソファーに座る私たちの元に来た。



「…」



「俺はお邪魔みたいだな」



「そんなコトは・・・」



彼は私たちに気を利かせ、立ち上がる。


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